本山友理です。

熱戦が繰り広げられたインターハイが今年も幕を閉じました。
結果が気になり、何度も速報をチェックされていた方も多かったのではないでしょうか。

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3年間の集大成となる戦い。
懸命にボールを追いかける高校生の姿は、太陽以上に眩しく見えました。

ソフトテニスのメッカ・千葉県白子の地に咲いた笑顔とこぼれた涙は、どんな輝きを放ったのでしょうか。


今年も母校である中村学園の戦いを追い、高校生の青春の1ページをよりリアルに、皆さんにお届けしたいと思います。

数回に分かれますが、最後までお付き合い頂けると幸いです。


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『敗れた三連覇の夢』-ベンチ編




下の写真は昨年、中村学園が団体2連覇を飾った時のものです。

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 当時2年生だったメンバーの手には「3」という数字。3連覇を誓った1年前。大きな重圧と闘う日々の始まりでもありました。

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先輩たちが歩んできた道を追い、優勝旗を再び手に取ることを夢見て、挑んだ決勝戦。応援席から彼女たちの姿を見つめました。
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天気は快晴31度、白子の海風への対応も重要なポイント。自然も味方にしなくてはなりません。
 
決勝は三重高VS中村学園、今年春の全国選抜と同カード。春は3番勝負を制した三重高が優勝を飾っています。
因縁の対決です。

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 必死に闘って来たのは選手だけじゃなく、家族も同じです。試合前の応援ベンチも緊張で張りつめていました。
「準決勝で勝った時と同じ順番で並んで応援しましょう。」と声をかけ合い、勝利を祈ってゲンを担ぎます。

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保護者の代表である会長さんが、こんな話しをしてくれました。

会長「外薗先生が『もう、優勝旗は返還しました。二連覇したのはこの子達じゃありません。初優勝を目指して頑張らせますから。』と言ってくれたんです。」

友理「…そうだったんですね。団体3連覇の重圧は中村学園にとっても初めての経験ですよね。その中で外薗先生はどんな指導をされたのかと思っていましたが…。プレッシャーを外す言葉をかけられたんですね。」

会長「はい、だから先生のおっしゃる通り、初優勝を目指して頑張ります!!」


会長さんは少しだけ、ほっとした表情をされていたように感じました。
 
重圧をかけて、本番での勝負強さを発揮させる先生のスタイルからは、正直驚く言葉でした。この言葉は選手たちにどんな作用を引き起こすのか…。
 
 



さあ、いよいよ試合が始まります。

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②へ続く…