皆様、いつも見て頂きありがとうございます!

あるプロジェクトのために師走を字のごとく、
走り抜けておりましたら、、、

あっという間に25日に!!

クリスマスですが、関係ない~♪
ということでやっと更新します、、、すみません。


カットサーブに関してたくさんのコメントありがとうございます。

いろんな意見がありますが、今回は
『トップ選手が感じている事』をお届けしたいと思います。

ルールというのは、その競技をやる全ての人たちのものではありますが、
過去ソフトテニスで生きてきて、
今もソフトテニスと共に生きている選手の声というのは
やはり大事にするべきだと思うのです。

多方面から見たコメントを頂きました。
ぜひご覧下さい♪


杉本瞳選手(2013東アジア 日本代表キャプテン)

〔カットサーブに思うこと?〕
ボールの柔らかさ、性能のいいラケットを最大限に活かした技。あのボールとラケットだからできること、ソフトテニスならではの技。無くなるのはちょっと寂しい気がする。

〔無くなった場合に考えられる事?〕
硬式スタイルに近づく。極めなくとも対等に戦える。カットサーブだけでもポイントが取れるから、サーブからのストローク、ラリーの展開を楽しむのであれば、上からのサーブだけではエースは取りにくい。駆け引きの力をつけるためにも上からのサーブも必要かもしれない。


増田健人選手(2013東アジア 日本代表)

〔ダブルフォワードの魅力は?〕
スピーディーな展開

〔カットサーブが無くなった場合に考えられる事?〕
普及の面ではプラスだと思う。これから始める人、また実力が発展途上にある国などではカットサーブでのダブルフォワードがないほうが見ていて面白いし、共通して親しめたり、普及にも繋がると感じる。しかし、ソフトテニスの魅力の1つであるカットサーブをなくすのは、ソフトテニスの衰退に繋がる気がする。卓球や野球など球を扱う競技はほとんど回転を操って競技している。無理に規制しなくても良いと思う。

桂拓也選手(2014アジア大会日本代表)
〔カットサーブの魅力は?〕
カットサーブから繰り出されるボールの変化はどの競技よりも変化し、ダブル前衛での豪快なプレーには、迫力があり、見ている観客を沸かせることができる。カットサーブやダブルフォワードをすることで、技術の幅が広がるため、相手によって、雁行陣・ダブル前衛・ダブル後衛という戦術変えができる。後衛だけ、前衛だけというプレーが少なくなり、バランスよく技術を身につけることができるのでオールラウンダーな選手になれる。
 
〔プレーヤーとして見る現状?〕
ダブルフォワードが増えると、本来のソフトテニスのおもしろさ(駆け引き、勝負へのこだわり、ラリーの打ち合いなど)を味わう機会が少なくなってしまうように感じる。また、海外の普及発展をする上でカットサーブはあまり効果的でないと感じる。自分が国際大会で感じたことは、アジア圏外の選手にカットサーブをして返球されることがほとんどなかった。これでは、ソフトテニスのおもしろさを伝えることができない。さらに、返球できないとなると諦めて辞めてしまう選手もいる可能性がある。カットサーブが良くない影響を及ぼすこともあるかもしれない。
 
〔カットサーブが無くなった場合に考えられること?〕
ダブル前衛のスタイルは少なくなるだろう。カットサーブで相手のレシーブ崩し、チャンスボールを決める。このパターンがなくなるのは間違いない。ソフトテニスを海外に広めるためにカットサーブがなくなることは良いことであるように思う。ただ、ソフトテニスとしての幅が狭くなるのではないかと思う。


今回選手に頂いたコメントは以上になります。

いろんなことを話す中で、私が正直驚いたのは、ダブルフォワードよりも雁行陣で戦う楽しさを感じている選手がいる…ということでした。 カットサーブとダブルフォワードを単純にセットで考えるのではなく、確かにその流れは多いけれど、線引きをし、ひとつひとつのメリット・デメリット・現状とビジョンを丁寧に考える必要があると感じます。

ソフトテニスの映画公開、オリンピックに向けた署名活動、ルール改正など、、、

2015年はソフトテニス競技にとって転機の1年かもしれませんね。
何より、多くの人の意見が取り入れられる風通しの良い競技であることを願います。


それでは、また♪



Yuri Motoyama